クラス運営のポリシー

 

踊りは、限られた年齢・体型・性別の人しか踊れるものではありません。80歳を迎えた人でも、100キロを超えるお相撲さんでも、足を失った車椅子の人でも、ダンスをすることができます。

あなたが「もうおばさんだし…」「太っているから…」「体が固いから…」という理由でダンスを諦めているなら、それほど勿体ないことはありません。

踊りとは、若くて細い人が足を高く上げ、クルクルとたくさん回転することでしょうか。たしかに若いことは貴重なことで、訓練を積んで高く足を上げたりたくさん回転できるようになったりすることは素晴らしいことです。しかしそれは踊りの本質ではないと私は考えています。

 

子どもたちに学ぶことはとても多く、私の持っていないものを発見して感動することもあります。大人はもちろんそれぞれが異なるキャリアを持っています。

あなたの強みは何でしょうか。また、苦手なので助けてほしいと思う部分は何でしょうか。お隣同士で醤油を貸し合うように、モノ・技術・知識・想像力など、様々なものを共有できる関係を目指します。

 

何の束縛もなく自由に踊ることは楽しいですが、「まっすぐ」を知ることで「曲がる」ことの喜びは膨らみます。

バレエの基礎は、「まっすぐ」を知ることができます。そこから、いかに体の負担を最小にしながら最上のパフォーマンスをするか、がバレエの醍醐味です。

まずは「まっすぐ」を知り、そこから「引き上げ」を知りましょう。コツを掴むまではひどく地道な基礎練習の積み重ねで、停滞や退屈に出会うこともあると思います。でも諦めずにいれば、必ずやり方が分かるようになります。「まっすぐ引き上がった3センチ高い身体」はとても軽くエネルギーにあふれ、そこから見える景色は今までとは違うものになります。

 

友人・家族・恋人・子弟、どんな関係でも、言葉は相手に対するプレゼントのようなものです。対面でもデジタルツール上でも、言葉を選びましょう。

私は生徒さんが自分の思ったように踊ってくれない時、自分の伝え方が悪いと考えます。多くの人が関わるダンスの現場では、ちょっとした誤解がトラブルを生んだり、本番のステージに影響したりします。気持ちの良いコミュニケーションは誠実に言葉を選んでいる関係の元で生まれ、それがスムーズな現場を作ることに繋がります。

特に最近ではデジタルツールで感情がヒートアップすることが多いです。送信ボタンを押す前に一度クールダウンしましょう。また相手が一生懸命伝えようとしている時は辛抱強く耳を傾け、分からないことや意見の相違があってもイライラせず丁寧に質問しましょう。

 

楽屋や更衣室で自分勝手に荷物を広げたり、床に座り込んだりする人は、踊る時も位置取りが下手です。

空間がどういう状況であるか。自分が今どこに立っているのか。近くにいる人がどこに移動しようとしているのか。空間を把握しましょう。

客観的に状況判断ができる人は、ダンスに限らず学校やお仕事でも、与えられた状況に対して自分がどのような役割・強みであるかを判断することができるようになります。

 

どこかで見たことがあるものではなく、自分にしか作れないものを創造しましょう。

突拍子もなく、夢みたいなことを考えましょう。

与えられることを待ち、誰かが作った刺激をボンヤリと消化するのではなく、「もっとこうだったら良いのに」と貪欲でいましょう。