発表会のメイクについてです。
当日はメイクスタッフさんがいらっしゃいますが、
- 顔のベースメイク(顔にファンデーションを塗って粉をはたく)
- ボディメイク(体にボディ用の水おしろいを塗って粉をはたく)
は各自で行っていただきます。
- 顔用の「六つ切りスポンジ」
- ボディ用の「大きいスポンジ」
の二種類は、各自で準備してください。
高校生以上は、できるだけ自分でメイクをしましょう。
化粧品はこちらで準備しますが、大勢の出演者がいるので使いたい道具をパッと使えないかもしれません。気を遣わず自分のペースでメイクしたい場合は、
- ファンデーションだけ自分のものを準備する
- ブラシなどメイク道具だけ自分のものを準備する
- 家でも練習したいから一式自前の化粧品を準備する
など、各自化粧品や道具を揃えていただくのも良いです。
①ベースメイク
■保湿をする
普段通りの化粧水で良いので、しっかりと保湿をします。朝イチで化粧をし、昼間にゲネプロ、本番は夕方です。しっかりと保湿をしていないと、午後にはお化粧が崩れてきてしまいます。
ベースメイク前の保湿が、メイクを長持ちさせるカギです。
また、肌の弱い子はワセリンなどで肌をガードするのも良いです。
うぶ毛は前もって剃っておきましょう(おでこのうぶ毛は、剃り過ぎに注意)。
■化粧下地を塗る
続いて、化粧下地を塗ります。
舞台用のものが崩れを防ぐのでベストですが、普段使っているものでもOKです。コントロールカラー(顔の赤みやくすみをカバーするもの)を使いたい場合も、この時に塗っておきます。
■ファンデーションを塗る
六つにカットされている「カッティングスポンジ」を使って、「スティックファンデーション」を塗ります。
ファンデーションは、チャコットの「スティックファンデーション」の105番か102番を使用します。
105のほうが明るくてやや黄色みが強く、102はもう少しトーンを抑えたピンク系です。
しっかりと分厚く、三重くらい塗ります。スポンジにファンデーションを取って塗っても良いですが、スティックファンデーションを顔に直に塗ってスポンジで伸ばしたほうが早いです。
■パウダーをはたく
フィニッシングパウダーで、肌がさらさらになるまでおさえます。
②チーク
チークを先に入れてしまいましょう。
普段使っているものでも良いですが、大きめのチークブラシを使っていつもより濃く入れます。濃すぎたら、後からファンデーションで隠しちゃえば良いので大丈夫。
③アイメイク
■リキッドアイラインを引く
まずはリキッドアイライナーから先に入れます。
アイシャドウなどのカラーメイクはパウダー系のものをたっぷりと使用するので、その上からリキッドアイラインを引こうとすると粉っぽくて引きづらいです。
全てのアイメイクが終わった後にもう一度仕上げのリキッドアイラインを引くので、土台を先に引くイメージです。
引き損ねたら、綿棒でこすって落とします。
■ハイライトを入れる
顔の「高く見せたい」部分に、筆を使ってハイライトを入れます。
- まゆ毛の下
- 目の下(クマがあるエリア)
- 鼻筋
■アイシャドウを塗る
ブルー・パープル系のアイシャドウをまぶたに入れます。
チャコットのカラーバリエーションを使いましょう。普通のアイシャドウだと色が薄いです。
先ほど引いたリキッドアイラインの上に乗っかってしまって大丈夫です。
■ダブルラインを入れる
眼球の上の部分に入れるラインのことです。
まゆ毛に使う茶色を使っても良いですが、アイシャドウに近いやや濃い色を使うと、馴染みが良いです。
お好みで、ナシでもOK。
■ノーズシャドウを入れる
鼻が高く見えるよう、鼻筋を引きます。
眉頭から降ろしても良いですが、やや男性的な印象になるので、顔立ちによってはダブルラインとつなげても良いです。
まゆ毛に使う茶色のカラーバリエーションと、ハイライトに使った白のカラーバリエーションを混ぜて薄茶にしたり、アイシャドウの色と茶色を混ぜて使います。
小鼻が小さく見えるように、鼻先に向かって斜めに引きましょう。
④まゆ毛
まずはペンシルを使ってまゆ毛の形を整えます。まゆ毛の外枠を書くのではなく、中心ガイドを書くようなイメージです。
自分のまゆ毛に囚われすぎずに書きます。目尻の上に眉山がくるのがベスト。
ペンシルは自前のものでもOK。
ガイドが書けたら、ブラウンのカラーバリエーションで形を自然に整えます。
⑤まつ毛
ビューラーで自分のまつ毛を軽く上げ、マスカラを塗ります。あまり上げすぎると付けまつげが乗せにくいのでほどほどに。
付けまつげは、自分のまつ毛にくっ付けるのではなく、少し上に離してまぶたにつけます。まつ毛に付くと、剥がす時まつ毛が抜けます。
付けまつ毛を付けたら、その上からリキッドアイラインを引き直しましょう。
涙袋のリキッドアイラインを引いた場合も、綺麗に引き直します。
⑥シェーディング
大きなブラシを使って、おでこ、顎、フェイスラインにピンクかブラウン系のカラーバリエーションで影を入れて顔を小さく見せます。
⑦リップ
濃い色味のリップを引きましょう。
舞台用のものが、落ちにくいので良いです。
⑧ボディ
最後に、顔と体の色を合わせます。
三善(みつよし)なら、「ナチュラル1」~「ナチュラル3」の水おしろいを使います。
水おしろいを良く振って大きなスポンジに染み込ませ、一番露出の多い衣装に合わせてボディを塗ります。
ムラが出ないようしっかり塗り、最後にフィニッシングパウダーをはたいてベタ付きを抑えます。
自前のメイク道具を買う方は…
ほとんどのメイクに「ブラシ」を使います。
- チーク用
- まゆ毛用
- ハイライト用
- アイシャドウ用
- ノーズシャドウ用
と、サイズ違いで何本か持っているのがおすすめです。