今日は、7月の発表会で使う帽子を染めるため、玉ねぎの皮を使った草木染めをします。
帽子3枚を染めるので、大量の玉ねぎの皮が必要です。保護者の皆さんにもご協力を募ったところ…
たっぷりと集まりました!ありがとうございます!
①染めるものの重さを測る
まずは染めるもの(布)の重さを測ります。
染める布の重さは、44グラムでした。
②玉ねぎの皮を測る
①で測った帽子の重さを元に、玉ねぎの皮の量を決めます。
今回は、布:玉ねぎの皮=2:1で染めます。
布の重さ(44g)の半分が玉ねぎの皮の重さということですので、22グラムの皮を使います。
これをキッチンネットなどに入れてまとめます。
皮をそのままお湯に入れてもOKですが、まとめておくと濾す手間がなくなるので良いです。
…生ゴミ感が漂いますが、キレイな黄色に染まることを願って次に進みましょう。
③布を下洗いする
染める前に、布を洗います。
今回使用するのは、ステンレスボウル。これなら直火にかけることができます。
今後衣装を染めたりもするので、33㎝という大きなサイズを購入しました。
軽く沸騰させたお湯にキッチン洗剤を少量入れて、5分ほど洗います。
布に付いている糊を洗い流したり、繊維の奥まで色を染み込ませるためのひと手間です。
④玉ねぎの皮を煮詰める
玉ねぎの皮を煮詰める際に使用する水の量は、今回は布:水=1:50にしました。
布の重さ(44g)の50倍が水の重さということですので、2200gの水を使います。
ぐつぐつと煮立たせず、じっくり30分茹でます。
玉ねぎの皮を入れてすぐにほんのり色味が出てきます。30分後にどんな色になっているでしょうか。
⑤媒染液を作る
皮を煮込んでいる間ヒマなので、媒染液を作っておきます。
媒染液とは染めた色を布に定着させ、発色させるための「色止め液」のことです。
今回はスーパーでも手軽に買えるミョウバンを使ってアルミ媒染をします。
おうちにある使いかけのものでOKですし、なくてもスーパーの漬物コーナーに大抵置いています。
先ほどと同量のお湯に、ミョウバンを溶かします。
今回は、布:ミョウバン=1:0.1 にしました。
布の重さの10%がミョウバンの重さなので、4.4gです。
⑥布を入れる
30分後…かなり濃い色が出ました!
ここに、布を広げて入れていきます。
いきなり煮立ったお湯に入れず、熱めのお風呂くらいの温度から入れてあげて、徐々に温度を上げていきます。
おいしそう。
布がお湯から出てこないようにトングでおさえながら、10分ほど煮ます。
⑦布を媒染液に入れる
先ほど作っておいた媒染液に、布を移します。
媒染液に入れた瞬間、キレイに発色します。
ミョウバンがしっかり溶けていれば、媒染液は冷めてしまっていても大丈夫です。
このまま20分ほど放置します。
⑧布を洗って干す
布を洗って干します。
綿麻なのでシワシワになるので、乾いたらしっかりとアイロンをかけます。
完成品はこちら!
黄色い部分が、玉ねぎの皮で染めた部分です。
化学染料では出ない、淡い色合いがキレイです。
帽子がうまくいったので、ドレスのグラデーション染めもしてみました。
あまりはっきりとしたグラデーションは厳しいかな。下のほうは結構長く浸していたのですが、これ以上は濃くなりませんでした。
染色のやり方が徐々にわかってきたので、衣装制作の幅も広がりそうです!